はじめに
mekanism。MinecraftのMOD界隈の中では比較的有名な工業MODです。各種自動化装置や、バニラでは見たことのないような便利なツールなどを多数追加し、高い評価を受けているMODとして有名です。
さて、この工業の基本となる概念があります。それが、電力。この辺りはひどく現実的で、決して魔法で装置が稼働することもなく、無から電力が生み出されることもありません。ましてバニラのように石炭をくべれば勝手に燃料として動いてくれる、という甘い仕様でもないのです。電力無くして工業は成り立たなちません。
つまり、Mekanismという工業MODを最大限楽しむためには、この電力を如何に生み出して工面するかにかかっているのです。これは決して序盤であっても例外ではありません。初心者のプレイヤーであっても、容赦なくmekanismは稼働にあたって電力を要求します。しかし、原子力や太陽光といった各種発電システムに頼れない序盤にとって、この制約は痛いもの。この記事では、mekanism序盤、それも電力生成系ブロックを配置していない段階においてどのように電力を賄うべきかを解説します。
救世主「熱発電機(Heat Generator)」とは
結論から言います。その序盤の電力問題を華麗に解決してくれるのが、今回主役の「熱発電機(Heat Generator)」です。その名の通り、「熱」を利用して発電する、最も原始的でシンプルな発電機といえます。Mekanismには風力や太陽光など様々な発電方法がありますが、この熱発電機の最大のメリットは、その「圧倒的な作りやすさ」と「燃料の手軽さ」にあります。複雑な中間素材を要求されず、比較的少ないリソースでクラフト可能でありながら、確実に「最初の一歩」を踏み出すための電力を生み出してくれるという点で、初心者に最適といえるでしょう。

熱発電機の作り方(レシピ)
熱発電機のクラフトレシピは、Mekanismの序盤で要求されるものとしては非常に良心的です。必要な素材は下に示す通り、鉄インゴット×3,オスミウムインゴット×1,木材×2,銅のインゴット×2,かまど×1です:

比較的簡単であるとはいえ、この中ではオスミウムインゴットが一番の鬼門でしょうか。オスミウムインゴットは、地下などによく生成される「オスミウム鉱石」(白い鉱石)を採掘して出る原石を、かまどなどで燃焼することで生成できます。
完成したら、適当な空いている場所にこれを配置しましょう。後々のことを考えると、広いところに設置することを推奨します。
熱発電機の使い方と発電効率
熱発電機は単に配置すれば勝手に発電が始まるというものではありません。このブロックは名前の通り「熱源」を発電源としますので、何らかの熱源を用意する必要があります。序盤で簡単に入手できる熱源といえば、何と言っても「溶岩」でしょう。バケツで溶岩を汲んできて用意しましょう。
熱発電機を溶岩源に隣接させることで、発電が始まります。隣接面であれば良いので、下の画像のように複数の面に溶岩を隣接させることもできます:

ただし、率直に言ってその発電量(RF/t)は、正直に言って非常にささやかなものです。ただ、序盤に使う冶金注入機1台をゆっくりと動かす程度であれば、この熱発電機1台でも十分に役割を果たしてくれると思います。
(コラム)熱発電機は複数台置くべきか?
熱発電機の発電量が少ないと聞くと、「それなら何台も並べれば良いのでは?」と考えるかもしれません。確かに、熱発電機は安価なので、複数台設置して発電量を補うというアプローチは間違いではありません。1つの溶岩源の周りに複数台の熱発電機を並べる光景は、序盤の発電所としてよく見られます。
しかし、個人的には、熱発電機への投資は必要最小限に留めておくことをお勧めします。なぜなら、熱発電機はあくまで「繋ぎ」の発電機だからです。燃料(溶岩の補充や石炭)を必要とする熱発電機を大量に運用するよりも、そのリソースを使って、燃料不要で自動的に発電してくれる次のステップの発電機、例えば「風力発電機」とか「バイオ発電機」を目指す方が、長期的には遥かに効率が良いのです。
送電
さて、これで発電自体は可能になりました。この熱発電機の緑色の縁がある面に対して、何らかの電力を必要とするブロックを配置(例:冶金注入機など)することで、この電力を用いて装置を稼働させることが可能になります。

まずは正面に冶金注入機などを配置して、その稼働を確認してみましょう。JEIといったレシピMODでレシピを確認できるほか、詳細はこちらの記事でも説明しています(タイトルは鋼鉄インゴットについてですが、治金注入機についても触れています):
電力の分配
しかし、1つの発電機で複数の装置を稼働させたい場合、これでは問題が発生します。スペース的に空きがなく、物理的に電力を分配することができないからですね。
そこで活躍するブロックがあります。それが、「基本ユニバーサルケーブル」というもの。以下のレシピでクラフトできます:

レシピを見て分かる通り、鋼鉄インゴット×2,レッドストーン×1が必要です。そう、鋼鉄インゴットが必要なんです!
鋼鉄インゴットについては以下の記事で詳しく解説していますが、やはり鋼鉄インゴットを作るのに冶金注入機が必要なので一度は上記の操作を踏んでおく必要があるわけですね:
これを用いることで、例えば以下の画像にように、1つの発電機を元に複数の装置に電力を分配することが可能になります:

おわりに
Mekanismの序盤における最大の壁である「電力問題」と、それを解決する「熱発電機」について解説しました。熱発電機は、その性能こそ低いものの、Mekanismの複雑な機械の世界へと足を踏み入れるための「最初の鍵」として、非常に重要な役割を担っています。いずれはバイオ発電機や風力発電機に置き換えられる運命かもしれませんが、その役割は侮れません。