はじめに
最近は、業務効率化の流れもあってプログラミングの重要性が何かと叫ばれています。共通テストに新たに「情報」が加わったことは、こうした潮流を如実に物語ります。
こうした流れにあって、(専門家ではなくても)プログラミングを始める方は多いと思います。実際、私も情報と何ら関りのない学部に籍を置いていますが、公私を問わず何かとプログラミングをする機会は多いです。AIの進展もあり、今後もこの流れは加速するものと思われます。
さて、このプログラミングですが、ただソースコードを書いてコンパイルするだけの作業であるとみなすのはあまりに味気ないものです。できればコードの実行に際してGUIを配置することで操作性を向上させたいものです。その一つの解決策が、「デスクトップアプリ」の制作でしょう。本記事では、デスクトップアプリの制作に関して手引きとなるような情報を提供することで、操作性の向上に寄与することを目的とします。
本題
本記事の内容はプログラミング言語の1つ「Python」の使用を前提とします。予めご了承ください。
Pythonのインストール
まず、Pythonのインストールから開始します。こちらの公式サイトからインストールが可能です。
あるいは、MicrosoftStoreからインストールすることも可能です。
https://apps.microsoft.com/detail/9ncvdn91xzqp?hl=ja-jp&gl=RU
exeファイルを実行するとインストールウィザードが表示されます。その指示に従ってインストールを進めてください。
tkinterのインストール
続いて、python上でデスクトップアプリの制作に特化したモジュールである、tkinterをインストールします。タスクバーの検索欄に「cmd」と入力してコマンドプロンプトを実行し、以下のようなコマンドを打ち込みましょう。
pip install tkinter
しばらく待てば、インストールの完了です。
次に、テキストエディターを用意します。メモ帳でも良いのですが、本格的なものを作ろうとすると、それに特化したテキストエディターが必要になります。私は以下のVisualStudioCodeを使っています。
アプリ制作
さて、ここまで終えたら基本的な準備は完了です。
次に、pythonを用いて簡易的なアプリケーションを作成していきましょう。
以下のコードをテキストエディターにそのまま打ち込みます。
import tkinter as tk
root = tk.Tk()
root.mainloop()
これを適当な場所に保存しましょう。ただし、拡張子(ファイルの種類)は「.py」にすることを忘れずに。
そして、このファイルをpythonで開きます。
ファイルを右クリックし、「プログラムから開く」よりPythonを選択すればOK。あるいは、コマンドプロンプトを開いてcdコマンドでこのpythonファイルがある場所を指定した後、pythonコマンドでコードを実行することもできます。
するとウィンドウが表示されると思います。こうなれば成功です。
このウィンドウにオリジナルの要素・機能を詰め込んで、自分だけのアプリを作っていきましょう!
次回は、このウィンドウをカスタマイズします。
ボタンや入力欄を配置したり、それらを基に出力を行う機構を作ったりして楽しんでいきましょう!
デスクトップアプリメーカーもあります
先日、python用のデスクトップアプリメーカーを作成しました。こちらも併せてご覧ください。