はじめに
本記事では、マインクラフト統合版でのオリジナルブロックの制作方法について解説します。
オリジナルブロックはアイテムと異なり、自由度が大きい分様々な点で複雑です。したがって、解説は本記事を含めて何回かに分けて行うことになるかと思います。ご了承ください。本記事では、まず「何もしない単純なブロック」を制作していきます。
本記事の内容について解説したYoutube動画を作成しました。こちらより閲覧できます:
前提
ブロックの制作にあたっては、ビヘイビアパックとリソースパックの制作及びmanifest.jsonが必要です。まだ作成していない場合は、下記の記事を先にご覧ください。本記事では、これらの存在を前提に説明していきます。
ブロックの定義
まずビヘイビアパック内にblocksというフォルダを新規作成し、その中にブロックを定義するjsonファイルを作成します。以下は、何もしないブロックを定義するjsonファイル(test_block.json)の例です:
{
"format_version": "1.20.0",
"minecraft:block": {
"description": {
"identifier": "lemon_q0v0p:test_block",
"menu_category": {
"category": "construction"
}
},
"components": {
}
}
}
上記のidentifierでこのブロックのidを定義しています。ここをアレンジしてお好みのブロックを作成してみてください。なお、形式は(名前空間):(ブロック名)である必要があります。
テクスチャーの定義
続いてリソースパックのフォルダに移動し、manifest.jsonと同階層の場所にblocks.jsonを新規作成し、以下をコピー&ペーストしましょう:
{
"format_version":"1.16.100",
"lemon_q0v0p:test_block" : {
"sound" : "stone",
"textures" : "test_block"
}
}
上記のtest_blockの部分をアレンジしてご利用ください。
terrain_texture.json
リソースパックの中にtexturesというフォルダを作成し、terrain_texture.jsonを作成します。内容は以下:
{
"num_mip_levels" : 4,
"padding" : 8,
"resource_pack_name" : "lemon_pack",
"texture_data" : {
"test_block" : {
"textures" : "textures/blocks/test_block"
}
},
"texture_name" : "atlas.terrain"
}
例にもれず、上記のtest_blockの部分をアレンジしてご利用ください。resource_pack_nameは任意の名前です。また、texture_nameのatlas.terrainは固定の文字列ですので、変更しないでください。
テクスチャーの配置
最後に、texturesフォルダ内にblocksフォルダを新規作成し、その中に16×16のサイズのブロックの画像ファイル(png)を配置します。適当なペイントソフトで制作すると良いかと思います。一応私の画像ファイルを置いておきます(テスト用です。再配布禁止)。
翻訳
以上で「何もしないブロック」がゲーム内で定義されるはずですが、アイテム名が「tile.lemon_q0v0p:test_block.name」などとなっており、少々見栄えが悪いです。それを解消するために、翻訳を定義しましょう。
リソースパックのmanifest.jsonと同階層の場所にtextsというフォルダを作成し、その中に「ja_JP.lang」というファイルを作成します。以下のように記述しましょう:
tile.lemon_q0v0p:test_block.name=テストブロック
これを保存することで、きちんと翻訳が定義されるはずです。
おしまい
以上で「何もしないブロック」の制作方法の解説を終了します。次回は下のような立体ブロックの制作方法についてお話しします。